12月のご挨拶
- qnunun
- 2022年12月1日
- 読了時間: 5分
更新日:2022年12月4日



唐突にソロ登山に目覚めてしまい、11月は毎週のように1人で山を登った。山がリストアップされたガイド本を見ながら「あの山を登るぞ」と決めると、嬉しくなり、ルートを決めたり下山後の銭湯を探したり、そういう時間があっという間に過ぎていく。
登ったのは神奈川県の山々。逗子の鷹取山、足柄上の大野山、そして相模原の石老山。なぜ神奈川県なのかというと、高校時代によくみていたテレビ神奈川の番組「saku saku」の後進番組「関内デビル」を日曜の夜、なんとなく観る習慣があり、横浜が何となく気になるスポットとなっていて、それから横浜は神戸に似たところ、と聞いていたので、一度ウロウロ歩いたのだが、
あまり楽しめるスポットが見当たらず、なぜあまり楽しめないのか。なんでやろ、と思っていた。気づけば海辺の公園などを散歩していて、ふと横浜から東京へと向かうクルージング船を発見し、たまたま出航時刻に居合わせたので、なんの気無しに乗ってみたら、「あ、海いいかも!」と思ったのだった。海を渡ってゆき、神戸は海も山も近いから、ずっと歩いても飽きなかったんだよなぁ、とぼんやりし、それが転じて、今度は神奈川の山やな、と。
今まで登山は 關さん(關伊佐央さん)に連れてもらっていて、關さんは地図もバッチシ読める人なので、甘えることができたし、話しながら歩くのも散歩の時とはまた違う歩行体験で楽しく。そのいっぽう、「1人で登ってみると違う楽しみ方があるのかしら」とも思っていて、この際、試しに1人で登ってみようと相成る。
とはいえ、1人で登るとなるとやっぱちょっと緊張する。記念すべき初ソロ登山スポットとなった鷹取山では、登山口でいきなり「この先通れません」という貼り紙があり。オロオロしていたら、前方からおばあちゃんがやってきて「全然通れますよ」と優しく教えてくれて、
「ありがとうございます」と言って別れた後に、ズンズン進むうちに細い道が続き、「これはもしや、“地獄の始まりだった”的なノリなのでは……(ex. 罠にかかって足を怪我したところ、人体皮膚剥がしが趣味のマスク職人の潜む山小屋にたどり着く。その影で、ほくそ笑む老婆の影が……)」と思ったのだが、
結局は何事もなく山頂に到達しましたし、山頂で弁当食べて、クラフトコーラ飲んで、下山しながらチョコも食べて、その後は銭湯に入ってダラダラしました(おばあちゃんごめん……)。
というわけで、冒頭のガパオ3連発は登山の時のお弁当。「山頂で食べるガパオめっちゃうまい!」と1週目の山で思い、結局2週3週と続けてガパオばっか。手軽で簡単で、何も考えなくていいから楽。冷蔵庫の隅にあったナンプラーを使い切りました。#写真撮るのドチャグソ下手糞マンのお料理日記
健康診断で内臓脂肪がえらいことになっていた。今まで「ヤバいです」と言われたことがないのが健診の糧だったので、狼狽してしまう。「ヤバいです」を示すマーク、米マークなんですね。戸惑う私のいっぽうで細くて引き締まった、骨と肉で強ばったような先生に「内臓脂肪、心当たりないですか?麵とかパンとか」と、愛とか恋とか、みたいなノリでいわれたのだが、
罪とか罰とか、○とか×とか、という気持ちのほうが大きくなり、「甘いものは好きです」と絞るようにいうと、いくつか重ねられてふくらみをもった紙の束の上にペンを使い、先生は黒く太く「糖分に要注意」と激しく書いて、その下の紙をよこして、見ると、複写の文字が青くてとても薄かった、
で、この内臓脂肪も、ソロ登山に目覚めた一つの理由だったりもする。ここ数年を省みると、コロナの影響で部屋から出なくなり、食生活が乱れてしまい、運動も怠っていたなと気づくのだった。だからと言って検診の結果が酷すぎたからって、毎週登山するなんて。自分って単純やな、なんかシステムが。
Polarisのライブに行ってきた。これは神保町にPolarisというライブスペースができ、そのこけら落とし公演で、つまりPolaris on Polaris。
Polarisがデビューしたとき、私は中学1年生だった。Fishmansは播磨町の図書館でベスト盤「Aloha Polydor」とライブ盤「Oh!Mountain」を借りて、「いいな〜」と思いながらよく聴いていて、PolarisにはFishmansの柏原さんがベースで参加していると知り、気になっていて、NHK FM「ミュージックスクエア」で「季節」の音源が流れて、その瞬間に大好きになった。
でも次第に、自分の音楽の趣味が変わってきて、するとPolarisの活動休止もあったり。だけどコロナ禍でちょっと気持ちがしんどいな、という時に「Family」を聴き返した。その時、あまりこういう言葉は使いたくないのだが、率直に「なんて優しい音楽なんだろう」と思った。その後、何度も聴き返して、聴き逃していた作品もCDラックに収まった。
そんななか、60名限定ワンマンライブがあったので参加した。オオヤさんのソロを観たことはあったけれど、Polarisのライブは初めて。しかもPolaris(会場)は小さな場所で、1メートル先でPolaris(バンド)が演奏していた。
今回は私にとって特に思い入れのある1st〜3rdの曲が中心だった。嬉しいけど、いくつかを思い出して、苦しくもなった。でも、Polarisは流れるように演奏していた。思えば、「流れるように」という言葉が、なんだか似合うバンドだ。それに「Home」に収められた楽曲の詞は抽象的で、だから自分はそこにいることができる。だから、今も昔も私をさらってくれる。
ちなみにボーカルのオオヤさんは(稲垣)吾郎ちゃんと同学年で、つまりグッピー(高橋由美子)とも一緒。あと中澤裕子姐さんも。次の3月までにみんな49歳。みんなかっこいいな。
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