新年のごあいさつ
- qnunun
- 1月6日
- 読了時間: 5分

年が開けて、例年通りまずコーヒー豆の焙煎をした。自分で焙煎をするようになって、もう10年は経っていると思うが、去年は焙煎の仕方を改めて、そしたらより自分好みになったので、地道な改良って大事だなぁと思った。今回焙煎したのはグジ・ナチュラル1というもので、これは一番好きなマメ。「これがコーヒー?」と思うくらい華やかな香りがするんですよ。

年末は帰省をして5日間、毎日ひとと会った。楽しかった〜。ひさしぶりにDiamonds Are Foreverの「メトロ紅白」(ドラァグクイーンのみなさんが、紅白にわかれてリップシンクを披露し合う)を観に行った。シモーヌさんは34年間、毎年河合奈保子のマネをしているということで、クレイジーで素敵だった。

親友とはおしっこやオナラの話で大盛り上がり!
あと面白かったのが、姫路にガチ中華ならぬガチネパならぬ、ガチベトナム料理のお店があったことだ。ガチベトでは自分たち以外はみんなベトナム出身と思われる方々ばかりで、メニューもベトナム語がメインっぽい。姫路にはたくさんベトナムの方が住んでいて、そこからこういうお店が生まれたんだろうと思うのだけど、地域独自のカルチャーって面白いなぁと思った。

指差してるのは、カエルの生肉
去年は3月にコラージュ展「moor」を開催して、11月からセカンドアルバムのレコーディングをした。この2つが、去年の大きなトピックだった。展示は作品集『moor』では見せることができなかった部分も見せられたかなぁ、と思っています。
<コラージュ展「moor」の振り返り>
レコーディングについてはまた詳しく書こうと思うけれど、今回はメンターを清岡さんにお願いしたのが、すごくよかった。自分一人では何がよくて何が悪いとか、いまひとつ判断できない。録音作業で、どんなことができてどんなことができないのかもよくわからないため、録音を担当してくださった七針の林谷さんと意思疎通することが難しい。そういう不安をメンターがいるおかげで解消できた。“全部ひとりで決めて、全部ひとりでやって一人前”というのが自分には合わないので、今回のやり方は正解だったと感じています。

『さざなみ』が復活したので、文章を書く機会が増えた。昔の自分は文章に勢いがあって、でも今はなくて、だから正直今の自分の文章をみなさんがどう思っているのか不安だ。毎回悩んでいるが、書ける限りはきちんと書いていきたい。
<ブログ:耳毛の話>
<ブログ:プライドマンスに聴く9曲>
<メモ人:下半期は毎週、一点紹介しました>
<アイドル冬の時代のディスクレビュー:今年も地道に綴っていきます>
コラージュの作品集『moor』は絶賛発売中で、通販で購入された場合、『さざなみ』をおつけしますのでぜひ。そのほかライブ会場でも『さざなみ』は配布しております〜。
<作品集「moor」について>
コラージュは去年、8点制作しました。もうすこし点数が溜まったら発表していく予定なので、インスタのフォローをぜひ。
詩は9篇制作しました。でも、そのうち納得できるのは3篇くらいかなぁ。いつかきちんとした作品集にしたいので、気長にマイペースに、制作していこうと思います。
歌は去年、2曲できた。そのうち1曲は未発表で、セカンドアルバムで初お披露目という形にしようと考えています。アルバムができたら、関東や関西で演奏できたらいいなぁ。
<『火袋』:コラージュ展「moor」での演奏の様子です>
<『遠野』:「ひかりのうま」での演奏の様子です>
<『架空』:坂口諒之介さんの企画「潜」での演奏の様子です>
<『千年』:坂口諒之介さんの企画「潜」での演奏の様子です>
この流れでお知らせ。今月末に阿佐ヶ谷で演奏します。お時間ある方はぜひ〜。

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日時 : 2025.01.26(日)
開場 13:30/開演 14:00
会場 : 阿佐ヶ谷mogumogu
入場料 : 2,000円(+1ドリンク)
出演 : 岩間温 坂口沙子 SADSUMMER 根岸卓平
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自分は作ることが好きで、ということは作ることをずっと続けていれば、ずっと幸せが続くってことだよな、と今のところ考えています。今年も、作ることを楽しめる1年になればいいな。何とぞよろしくお願いします。
追伸・
去年は清家千晶さんをよく聴いていた。清家さんは、鬼束ちひろさんと同じ事務所同じレコード会社だったかたで、声や名前の雰囲気もどこか似ている。けれど、鬼束さんよりもう少し人間っぽいというか、日常の景色が見える詞を綴っている。もう引退されてしまったようだけど、こんなに繊細なかたが今はどのように暮らしているのか。幸せに過ごされていたらいいなぁ。
あと、おとぼけビ〜バ〜。インタビューで関西ゼロ世代を通っていると話されていて、「あぁ、やっぱり!」と思いました。11月のリキッドルームでのワンマンで入場時にBloc PartyやBalck Kidsが流れるなかneco眠るが流れたのも、なんだか嬉しかった。そういうルーツの部分で共鳴するだけでなく、怒りや苛立ちをきちんと言葉にし、歌にしている姿がかっこいいです。子供の頃からロックを演奏する女性に憧れる性分なので、憧憬もあります。
映画では『骨を掘る男』が印象に残っている。これは沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上探し続けている具志堅隆松さんに密着した、悼むことをテーマにしたドキュメンタリーだ。具志堅さんが語った「亡くなっている人に近づこうとすることは、行動的な慰霊だ」という言葉を大事にしたい。
私は日本という国家と沖縄の関係性に思うことがあり、そういう流れで沖縄戦は外せないテーマで、その流れでこの映画を観ました。NHKのドキュメンタリーで、ひめゆりのかたが出会った、死ぬ間際に鈴蘭の話をした名もなき兵士を探すというものも、苦しいけれど観れてよかったと思う映像だった。今年は沖縄に行きたいなぁ。
本は石井辰彦『バスハウス』を横浜エイズ国際会議から30年経った'24年に読み直したのが、自分にとって大きかった。いわゆる発展場〜ハッテン行為をテーマにした歌集で、エイズブームの最中に綴られた歌たちは生々しい。反時代的である生活者の歌たち。街が神秘的に幻視された歌集でもあります。
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