新年のあいさつ
- qnunun
- 2023年1月11日
- 読了時間: 5分
更新日:2023年1月22日

年が明けたので、コーヒー豆を焙煎しました。年明けの恒例行事みたいになっていて、もともと家で飲むコーヒーは自分で焙煎しているのだけど、年末に豆を切らすと「年明けに焙煎するから…」と思って、元旦までコンビニコーヒーでやり過ごしてしまう。変に律儀だ。今回はインドネシアのコーヒーで、ベリー系のいい香りがしました。
昨年はNINJA映画にハマりまして。「ビデオブーム」の時代が好きなので、VHSで集め始めました。

『桜NINJA』かっこいい鬼のお面かぶってます
『地獄のニンジャ戦線アマゾニア』2作以上の撮影素材を切って貼って作った作品で、だからストーリーのスピード感がおかしくて、あと当然のように心理描写やストーリーが深く描かれるわけでもないので、全く入り込めないまま、話が進んでいくのですが、
それすらどうでもいいくらい、ラストシーンがトンチキで眩暈がしました。徳間、ようこんなん1万4000円で売ったな(私は中古で買いました)。でも、めちゃくちゃ好きです。人間の心理って複雑だな!
そして、どどーん。

これらは私が22歳の頃、当時働いていたビデオ屋で救出したもの。正確にいうと、まだその頃は働いていなかったのだけど。
というのが、バイトの面接に行くと入り口でレンタル落ちのVHSが叩き売りされていて、ちらと覗いたら「死ぬ」とか「殺す」という文字が目に入り、その頃から人体破壊映画が好きだったため、面接中も気になって仕方がない。で、面接後に「終わったばっかで買ったら非常識と思われるだろうし…。でも、もし受からなかったら来づらくなるし…」と一応悩んで、結局挨拶もそこそこにして、ガツガツと買い漁ったのが、これらのVHS群です。
面接は受かりまして、店長は「ビデオを漁る姿を見て、映画が好きな人なんだなと思いました」と合格理由を話していました(「死ぬ」とか「殺す」とかタイトルにあるけど…)。受かったらもう怖いもの無しで、最終的に60本近くのVHSを1本50円で買いました。
長らく実家の押し入れで眠っていたのですが、たまたま職場にVHSをブルーレイにダビングする機械を持っている方がいらっしゃり、それを機にビデオ熱が再燃し、ようやっと実家から取り寄せました。母親は「家にあるだけで気持ち悪い」「早く引き取ってくれ」と10年近く言っていたので、ようやくWin-Winの関係に。不思議と親孝行した気分です!

私のVHS好きを再認識したのは、昨年出版された『日本昭和トンデモVHS大全』(辰巳出版)のおかげです。ビデオブーム当時の雰囲気が伝わってきて、めちゃくちゃ面白い。VHSといえばやっぱりジャケットが魅力的。この本ではビデオジャケットが大量にフルカラーで紹介されているので、非常に嬉しい。NINJA映画のコーナーもあります。
『VHS大全』と同じくらい昨年感銘を受けたのが、その隣の『アイドル冬の時代〜今こそ振り返るその光と影』(リットーミュージック)です。
アイドル冬の時代というのは'87年におニャン子クラブが解散し、80年代末期から90年代初頭にかけて『ザ・ベストテン』『ザ・トップテン』『夜のヒットスタジオ』といった主要な音楽番組も終了。今と違いアイドル=歌手だったため、デビューしてもアイドルは広く知られるための“歌う場所”が用意されておらず、苦戦を強いられることに。
さらにバンドブームの影響もあり「アイドルはカッコ悪い」という風潮が生まれ、結果的にアイドルのCDが売れなくなっていった…という時代のことです。
私は高橋由美子をきっかけにして、アイドル冬の時代の音楽に魅了されているのですが、この本には高橋さんだけでなく、Winkの相田翔子さんやCoCoのはねだえりかさん、田中律子さん、宍戸瑠美さんといった面々が当時を回想するインタビューが掲載されていて、もうそれだけで十分資料的価値が高い。
そして私は同作のディスクレビューや『あの人に逢いたい―まぼろしのアイドル』(白夜書房)を参考にして、当時の音源を聴いています。
というわけで昨年は島崎路子『フルーレ』、高岡早紀『サブリナ』、増田未亜『IKOCHAN SONG BOOK』 、山中すみか『元気してますか・・・』、 裕木奈江『森の時間』などをよく聴きました。楽曲単位で言うと小川範子「ガラスの目隠し」はいつ聴いてもアドレナリンが噴出します。
あと制服向上委員会の1stが素晴らしかった。なんかめちゃくちゃ怖い人たちかと思ってたけど、メインボーカルの吉成さんの声がいい。軽やかに歌うって、実はめちゃくちゃ難しいのだ。
で、色々聴いた後にグッピー(高橋由美子さんの愛称)を聴くと最高なんだよな〜。
PEACE BOMBER最高!
昨年末、この曲が主題歌だった『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』がブルーレイ化されました。グッピーはほぼ準主役なので、それだけでも大変楽しめます。
さらに音楽担当は大瀧詠一や細野晴臣、たまなど錚々たる面々。そんななかエンディングに高橋由美子「だいすき」(作詞・さくらももこ 作曲・筒美京平 アレンジ・千住明)が流れた時のカタルシスたるや!かわいいってぬきつけると、かっこよくなる。
“アイドル冬の時代”が好きなのは、J-POP黎明期の音楽だからなんだと思う。歌謡曲と違い軽やかだったり、洗練さが感じられたり。あと当時特有のエコーが、なんだか自分に懐かしく響くのだった。
好き勝手書いて、最後に活動報告です。昨年はInstagramで自分の曲やコラージュをアップするアカウントを作りました。メモ人(メモんちゅ)も元気です。
<音楽>
「畦」を気に入っています
<コラージュ>
「魂を見つめて」
<メモ人>
12月20日は「メモ人ぬ日」ですので、1年を総括しています
文章でいうと『東京日記』は書けなかったけど、「月々のあいさつ」を書いています。カテゴリーから選んで読み返してみてください。
あと、桃太郎さんとのユニットTsuiも始めました。音源『Bleeding Love』を制作し、ライブもしました。9月27日には新曲「Red」を配信しています。
<bandcamp>
<ライブ映像>
ちなみに「Ninja In Love」は忍者が同僚の忍者に恋をしたというBL×NINJAソングです。
昨年はソロ登山にもハマったのだった。11月は毎週のように山登りして、クリスマスは神奈川の大楠山へ。そして大晦日は埼玉の日和田山、年が明けたら千葉の鋸山。山頂でお弁当を食べたり、下山したあと、銭湯に入ったりしています。楽しいのが一番だな。今年もよろしくお願い島人ぬ宝〜

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