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7月のごあいさつ

  • 執筆者の写真: qnunun
    qnunun
  • 2022年7月14日
  • 読了時間: 4分

更新日:2022年7月25日



自炊欲が死んだり生き返ったりしていたのですが、最近安定してきました。やっぱコロナが影響していたのかしら。写真はレタスクラブを参考にして作ったものもの。気圧の変化に追いつけず、頭痛に苛まれたものの、豆板醤を買うためだけに外に出ました。 #写真撮るのドチャグソ下手糞マンのお料理日記


「残酷ヘビ地獄(原題:Stanley)」を観た。ヘビを愛しすぎた主人公が、ヘビを使ってひたすら復讐するという映画で、ストロングスタイル。意味や響きともに適切な言葉があってよかった。


実際ヘビ地獄というほど、ヘビは出てこない。体験したらイヤだけど、絵面だと地獄感はない。あと、一匹くらいアナゴが混じっていてもわからない。



「ニンジャリアン」も観た。原題は「without warning」で、警告なし、といったところだけど、


ぬぽーっとした宇宙人がやってきて、ヒトデ型のキモい生物を投げつけてくるという映画で、だからニンジャリアンの方がしっくりくる。手裏剣みたいだから。嘘みたいな映画だった。なぜ手裏剣に似たグロキモい生き物を投げつけてくるのかわからないし、


警告がないって、そういうことなんだろうか。あとブルーレイだからか、樹脂でできたみたいな、つるっとした宇宙人の質感や、まるで木偶の棒な宇宙人と背景の荒野のバランスなど、「何かの間違いでは?」と思うようなシーンも鮮明に、


嘘みたいだった。ちなみにテレビ版は「吸血エイリアン・宇宙からの警告」というそうです。こちらは、積極的に警告してくるスタンス。



アテネフランセでアントニオ・レイス「トラス・オス・モンテス」を観た。ペドロ・コスタに影響を与えた作品らしく、望洋とした景色の使い方や色使いに「そうだなぁ」と思った。あと、マルセル・アヌーンの四季シリーズから「春」。私は、言葉を持ち合わせていないとき、いつもそのことばかり考えてしまう、



コロナ禍になってから、詩を15ほど書いた。言葉を持ち合わせていないから、そのことに囚われて、イメージを頭で辿る。そんなとき、静かに光を持った核心(のようなもの)の表面に、文字が浮かび上がるような図像がやってくる。耳なし芳一みたいだなと、いつも思う。


取材対象が「トランス女性がスポーツでいい記録を取って不公平だという声がある。問題になっている」と言った。でも、セクシュアリティにはグラデーションがあり、ジェンダーという言葉が指すように、性別は社会的に割り振られており、


だから、その“問題”というのはトランスジェンダーではなく、性別二元論を振りかざす側の問題では、と思った。「私たちのしていることは差別ではない」「差別の意図はない」と何度も聞くうちに、ふと「では皆さんの、差別の定義とは何でしょうか?」というと、「わからないんです」と言っていて、


言葉を持ち合わせていないんだろうか。なぜでしょう。「差別ではないんです」という時と同じように、とても丁寧に、「差別の定義はわかりません。難しいですよね」と言っていた。すごくやさしい声だった。


差別の定義って難しいんだろうか。私はそんなことないと思っていて、広辞苑には「正当な理由なく劣ったものとして不当に扱うこと」とある。だから、偏った知識や無知に基づいて他者を区別し、“ないがしろ”にしたりする、そういう所作を見かけた時に「差別だ」という声が上がるのだと、認識しているのだけど、


それに則って読み解けば、神道政治連盟の配布した冊子に、同性婚やLGBTを「家族と社会に関わる諸問題」とした上で、「同性愛は依存症("回復できるもの"として扱われている)」「性的少数者のライフスタイルが正当化されるべきでないのは、家庭と社会を崩壊させる社会問題だから」などと綴られていたのは“差別”で、


その冊子が、神政連の理念に“賛同する”という政治家の集まった場所で配られたことは問題だと思う。


あなたにも、静かに光を持った核心が、やってくるのだろうか。


私は少年のような声の人が好きで、そのなかでも、アナログフィッシュの下岡さんの声はベスト・オブ・ベストで、しかも年々可愛くなっているから、すごいと思う。



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